上司や先輩が、部下や後輩になぜ優しくできないのか言語化をしてみた

仕事

私は現在30歳、システムエンジニアとして新卒から働き始めて7年目になります。最近では後輩も増え、プロジェクトリーダーとしてマネジメントを担当することが多くなってきました。

この立場になって初めて、「なぜ上司は優しくないのか?」「なぜ部下の指導はこんなに難しいのか?」という問いに直面するようになりました。

この記事では、私自身の経験をもとに、「上司や先輩が優しくない理由」を掘り下げ、部下の指導が難しい背景について言語化してみたいと思います。

もちろん、後輩や部下に対して優しく指導できる人はいるわけですが、それも才能なのかなと思ったりしています。

部下や後輩に優しくできずに、悩んでいませんか?
あなたの周りに、厳しい上司や先輩がいて悩んでいませんか?

そんな悩みがこの記事を読んで、少しでも解消できればと思います。

部下や後輩の成果も自分の評価基準であり責任範囲である

ある程度年次が進むと、マネジメント業務も出てくると思います。これは役職者に限った話ではありません。

つまり、上司や先輩は、部下や後輩の仕事に責任を持つ必要が出てきます。また部下や後輩の仕事ぶりも自分自身の評価基準になってきます。より成果にシビアになるのです。

部下や後輩は自分の仕事ぶりがそのまま評価基準となっているので、手を抜いたり、仕事ができなかったりしても自分自身にしか返ってきません。

しかし、上司や先輩にとっては、そのまま自分の評価にもなり、成果が求められますので死活問題となります。

部下の仕事ぶりが、自分の評価に直結する状況では、部下のミスや遅延がそのまま自分の業績に跳ね返ってきます。そのため、優しく丁寧に接したくても、つい厳しい口調や態度になってしまうのです。

あなたの上司や先輩も、評価と責任というプレッシャーに追われているかもしれません。

プレイングマネージャーの難しさ

多くの上司や先輩は、プレイングマネージャーという立場にあります。自分のタスクをこなしながら、部下や後輩のマネジメントも求められる状況です。

例えば、4人の部下のフォローにそれぞれ30分使えば、それだけで2時間が消えてしまいます。そのうえで自分の作業も進めなければならない。これは想像以上に大きなストレスの原因となります。

時間的な余裕がなくなれば、精神的な余裕もなくなり、結果として「優しくする余力」が失われてしまうのです。

プレイングマネージャーは、あなたが想像している以上に難しいのです。

できる人ほどできない人の気持ちが分からない

仕事ができる人は、仕事ができない人の気持ちに鈍感と思っておいた方が良いです。

仕事ができる人は、色々な仕事が降ってくるのでとにかく時間がありません。

そのため、部下や後輩を指導するとき、本来は5伝えるべきところ、1くらいしか教えません。残りの9は自分で調べたり、周囲を巻き込んで聞いたりしてね、という伝え方をします。

一方、部下や後輩は残りの9を進める方法が考えられなかったりします。ここでギャップが生じます。

仕事ができる人にとっては、「1も教えたのに何で仕事を進められないのか」が分かりません。部下や後輩にとっては、「1しか教わってないので、分かりませんでした」となります。

そして、マイクロマネジメントへ

そこで気づいてしまいます。もっと細かく指導して管理をする必要があるということに。マイクロマネジメントをしようとしますね。

マイクロマネジメントとは?

しかし、双方に不信感が募ってしまっている状況でマイクロマネジメントをすると、お互いのストレスが高まっていく状況となります。

部下や後輩に対して指導をしているつもりでも、受け手にとっては攻撃を受けている、という認識をしてしまいます。

これが毎日繰り返されてしまい、双方がストレスが溜まる悪循環。こんな状態になってしまえば、部下や後輩に優しくすることなんて不可能となってしまいます。

改善のカギは双方の歩み寄りが大事

このような状況を改善する鍵は、シンプルですが「コミュニケーションの機会を意識的に増やすこと」だと私は感じています。

1日1回、ほんの数分でも仕事とは関係のない雑談をするだけでも関係性が変わってきます。そのためには「今ちょっとお時間よろしいですか?」と声をかけるだけで、お互いの心に余裕を与えられるでしょう。

コミュニケーションの回数はどんどん重ねましょう。「話しかけていいか分からない」と遠慮するのではなく、まずは歩み寄ってみる。たったそれだけで、「優しくない上司」だった人が、少しだけ違って見えるかもしれません。

悩んでいる時こそ、コミュニケーション。これを試してみてください。試すのは無料です!私も試していきます!

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