ChatGPTを毎日使っているのに、なぜか作業が速くならない。その理由が、Claude Codeを3日触って分かりました。
問題はツールではなく、使い方の構造でした。
ブラウザ型AIは「相談には強い」ですが、「作業を回す」ためには設計されていません。毎回ゼロから指示し、出力をコピペし、ファイルを手動で管理し、品質確認も目視。これを繰り返しているだけでは、AIを使っていても作業の速度は変わりません。
Claude Codeを入れてから変わったのは「速度」よりも「仕組み」です。記事の構成・執筆・レビュー・ファイル保存まで、1コマンドで完結するようになりました。ブラウザ型AIとの使い分けも含めて、3日間で気づいたことをまとめます。
チャット型AIとClaude Codeは何が違うのか
まず構造から整理します。
| チャット型AI(Claude.ai / ChatGPT) | Claude Code | |
|---|---|---|
| 操作方法 | ブラウザ上でチャット | ターミナルから起動 |
| ファイルへのアクセス | できない | プロジェクト内のファイルを直接読み書き |
| 記憶 | 会話が終わるとリセット | プロジェクトの記憶を引き継げる |
| 出力の行き先 | チャット画面にテキスト表示 | ファイルとして保存される |
| 向いていること | 相談・方向性を決める | 決めたことを実行・成果物を作る |
一言で言うと、チャット型AIが「相談相手」で、Claude Codeが「実行担当」という構造になっています。
私自身、Claude Codeのワークフローを組むまではChatGPTで方針を相談していました。「こういうコンテンツ運用をしたい、どう設計すればいいか」を聞いて方向性を決め、決まったらClaude Codeで実際のファイル・記事・仕組みを作る、という分業です。
チャット型AIで考え、Claude Codeで作る。この役割分担が決まってから、作業の流れが一気にシンプルになりました。
ブラウザ型AIだけで続けると何が起きるか
ここを先に整理しておきます。
チャット型AIで記事を書こうとすると、毎回こういう流れになります。
- テンプレートを探す(または頭の中で再構成する)
- AIに指示を出し、出力をコピペする
- ファイルをどこに保存するか考える
- 品質を目視でチェックする
- 次の記事を書くときに、また同じことをする
何が問題かというと、作業のたびにゼロからやり直していることです。経験が積み上がらず、ミスが再現し、確認漏れが起きます。毎回うまくいくかどうかが、その日の集中力に依存します。
Claude Codeを使うと、この構造が変わります。仕組みが「プロジェクト」として存在するため、毎回の手間ではなく、一度作ったものが次に活きる状態になります。
実際に何を作ったか|content-systemプロジェクト
このブログの裏側に「content-system」というプロジェクトがあります。WordPress・note・Xの3媒体のコンテンツを、一貫したワークフローで管理・制作するための仕組みです。
Claude Codeを入れる前後で、何が変わったかを具体的に書きます。
Before:
記事を1本書くたびに、テンプレートをゼロから考え、品質の基準も曖昧なまま、ファイルの置き場所も都度判断していました。頭の中にある「なんとなくの基準」で動いている状態です。
After:
/wordpress-article と入力するだけで、Claude Codeがテンプレートと品質基準を読み込み、構成案・初稿・レビュー・HTML出力・ファイル保存まで完結します。「迷う」コストが消えました。
フォルダ構成は以下のとおりです。
content-system/
│
├── CLAUDE.md # Claude Codeへの指示書。プロジェクトの方針・ルール・現状をすべて記述
├── README.md # プロジェクトの概要
├── workflow.md # コンテンツ制作の工程ルール(ideas→drafts→reviews→published)
│
├── contents/
│ ├── 01_WordPress/ # WordPress記事の管理
│ │ ├── ideas/ # 記事のアイデア(タイトル・ペルソナ・役割の段階)
│ │ ├── drafts/ # 執筆中の本文(.md と .html の2形式で管理)
│ │ ├── reviews/ # レビュー結果(採点・改善点・公開可否)
│ │ └── published/ # 公開済み・公開可能な状態のもの
│ │
│ ├── 02_note/ # note有料記事の管理(同じ4段階で管理)
│ ├── 03_X/ # X投稿の管理(複数案をまとめてファイル管理)
│ ├── 99_template/ # 各媒体の記事テンプレート・レビューテンプレート
│ └── 99_criteria/ # 媒体ごとの品質基準(WordPress / note / X)
│
├── strategy/
│ ├── roadmap.md # 短期・中期・長期の目標
│ ├── links.md # 公開済み記事・投稿のURLリスト
│ ├── metrics.md # 最新メトリクス(自動生成・日次更新)
│ └── daily_report.md # ギャップ分析レポート(自動生成・日次更新)
│
└── .claude/
└── skills/ # スキル(ショートカットコマンド)の定義
├── wordpress-article/ # /wordpress-article で記事制作フローを起動
├── note-article/ # /note-article で有料記事制作フローを起動
├── x-post/ # /x-post でX投稿作成フローを起動
└── review-content/ # /review-content でレビューフローを起動
このフォルダ構成が存在することで、「迷わない」「再現できる」「積み上がる」という状態になります。テンプレートがあるから毎回ゼロから考えない。品質基準があるから目視チェックに頼らない。publishedに入ったものだけが公開される、という仕組みが記事の品質を担保します。
実際にClaude Codeで記事を執筆した日の記録です。
コンテンツを作るときの流れ
3媒体それぞれに対して、同じ4段階の工程でコンテンツを管理しています。
① ideas:アイデアを置く
タイトル案・ペルソナ・記事の役割を記録します。本文はまだ書きません。「いつか書きたい」ではなく「次に書く候補」として管理する場所です。
② drafts:本文を書く
テンプレートに沿って初稿を作成します。WordPressは .md(本文)と .html(WordPress貼り付け用)の2形式を出力します。noteは .md のみ、Xは1ファイルに複数案をまとめて入れます。
③ reviews:採点する
媒体ごとの品質基準(99_criteria/)とレビューテンプレートを使って、Claude Codeが自己採点します。100点満点で採点し、95点未満は公開しません。採点結果・改善点・公開可否を reviews/ に保存します。
④ published:公開する
95点以上になったものを published/ に移動します。公開後はURLを strategy/links.md に記録します。
スキルという仕組み
.claude/skills/ 以下に、作業ごとのショートカット(スキル)が定義されています。
たとえば /wordpress-article と入力すると、Claude Codeが自動で以下を実行します。
- CLAUDE.md・テンプレート・品質基準を読み込む
- タイトル・ペルソナ・役割などを確認する
- 構成案を作成する
- 初稿を執筆する
- 自己レビューして採点する
- 95点未満なら改善案を出す
- ideas・drafts・reviews の各ファイルを保存する
同じように /x-post でX投稿を10本まとめて作る、/note-article で有料記事を作る、/review-content で既存の記事をレビューする、といった操作が1コマンドで動きます。
Claude Codeが「プロジェクトの構成を知っている」からこそ、毎回ゼロから指示しなくて済みます。これがチャット型AIと最も大きく違う点です。
ただし、スキルを使いこなすには前提として「AIの出力をどう扱うか」という判断力が必要になります。Claude Codeが生成した文章をそのまま使うのか、どこを確認するのか。この判断を仕組み化しないと、せっかくのワークフローが形だけになります。
仕組みが整っても、AIの出力をそのまま使えばミスは出ます。自分がやらかした確認漏れをもとに、使う前に見るべきポイントをまとめています。
→ AIに聞いたあと”そのまま使う前に”確認するべきチェックリスト5選
3日間でプロジェクトはどう育ったか
gitの履歴を見ると、このプロジェクトの成長が分かります。
| 経過 | やったこと |
|---|---|
| 1日目 | 方針とルールだけ書いた指示書(CLAUDE.md)を作成。最初の記事の初稿を書いてみる |
| 2日目 | テンプレート・品質基準・ワークフロー・戦略ファイルをまとめて整備。仕組みとしての形が整う |
| 3日目 | スキル(/wordpress-article等)を定義。コマンド1つで記事制作が完結する状態になる |
最初は16行のメモから始まっています。「とりあえず使い始める」から「仕組みとして回せる状態にする」まで、Claude Codeと会話しながら3日で到達しました。
触り始めた当日の投稿です。
始め方
インストール
ターミナルを開いて以下を実行するだけです。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
以前はNode.jsが必要でしたが、現在はこのコマンド1行で完了します。インストールが終わったら claude と打つだけで起動します。
必要なものはAnthropicのアカウントとAPIキーのみです。Claude.aiのProプランに加入していれば追加費用なしで使えます。
gitとVSCodeも入れておくと快適
必須ではありませんが、gitとVSCodeを導入しておくと作業が格段に快適になります。
git はファイルの変更履歴を管理するツールです。Claude Codeがファイルを書き換えるたびに「どこが変わったか」が追えるため、意図しない変更があっても元に戻せます。
VSCode はコードエディタです。ターミナルで以下のコマンドを打つと起動できます。
code .
起動後、VSCodeの拡張機能マーケットプレイスで「Claude Code」を検索してインストールすると、エディタの中からClaude Codeを呼び出せるようになります。ターミナルとエディタを行き来する手間がなくなり、ファイルの中身を確認しながら作業できるため、この記事もVSCode上で書いています。
始め方のポイント
最初から完璧な構成を目指さないことです。私も16行のメモから始めています。「このフォルダで何かを管理したい」という目的だけ持って触り始めると、必要なものが自然に見えてきます。
今できること・この先にあるもの
現時点でできているのは、コンテンツ制作の工程を仕組みとして回すことです。記事の執筆・レビュー・HTML出力・ファイル管理が、1コマンドで完結しています。
まだ手動なのは「起動して指示を出す」部分だけです。
最終的にやりたいのは、このプロジェクトをサーバー上で動かし、コンテンツの生成・レビュー・スケジュール管理までを自動で回すことです。WordPress・note・Xの3媒体を連動させ、副業のコンテンツ制作を仕組みとして回す。
AIをただ使うのではなく、AIを使って「自分が考えた結果」を出力する仕組みを作る。ツールに使われるのではなく、ツールを自分の思考の延長として設計する。これがこのブログで実践している「思考を取り戻す仕事術」の具体的な形です。Claude Codeはその実現手段のひとつです。
その実験をこのブログで公開しながら進めていきます。うまくいったことも、失敗したことも含めて。
次の記事では、content-systemの具体的なワークフローと、実際に記事を作るときの会話の流れを紹介します。
サーバー上で動かすことへの構想をつぶやいた投稿です。
まとめ
- ブラウザ型AIだけで続けると、毎回ゼロからやり直す構造が変わらない
- Claude Codeはプロジェクト内で直接作業し、仕組みとして蓄積される
- チャット型AIが「相談」、Claude Codeが「実行」という分業が機能する
- インストールはコマンド1行で完了(Node.js不要)
- gitとVSCode拡張を入れると作業環境が格段に快適になる
- 3日あれば「迷わない・再現できる・積み上がる」状態になる
- AIをツールとして設計する視点が、思考を取り戻す仕事術の出発点になる
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