技術書典19に初オフライン参加!準備や売上、収益について全て公開します

技術書典での設営の様子 技術書典

2025年11月15日~30日(オフラインは11月16日)に開催された、技術書典19に初めてオフライン参加をしてきましたので、その感想や当日までの準備などを記事にしようと思います。

技術書典19公式サイト

本記事では以下内容について記載していきます。
・技術書典19では122冊売れました。収益も2万円ほどでました
・オフライン参加は本当に楽しく、手渡し体験は最高でした
・しかし印刷代を含めると、収益化はなかなか簡単ではありません

この記事では、準備から当日、そしてリアルな収支まで正直に書いていきます。

私は「自由研究.exe」というサークルに所属しています。技術書典18にて初めてオンラインで参加をしてきました。

オンライン参加でも充分に楽しめましたが、やはりオフライン参加したい!ということで今回の技術書典19ではオフライン参加をしてきました!とても楽しかった!というのが正直な感想です。その分準備も大変でしたが、準備の大変さはすぐに報われたと感じました。

売上発表

結論からお伝えすると、販売期間中(11月15日〜30日)で合計122冊も売れました!そのうち約90冊が物理本で、残りは電子版や後日販売分です。

前回のオンラインのみの参加だった時は38冊売れましたが、今回はその成績を大きく上回る結果となりました。ここからは当日を迎えるまでの準備編と、当日のイベントの様子を書いた当日編に分けて書いていきます。

準備編(技術書典19前日まで)

同人誌を執筆するにあたり、最初に考えなきゃいけないのは本のテーマを決めることでした。何個かアイデアはありましたが、今回は「非機能要件定義ガイドブック(上)」という本を頒布しました。

この本は、非機能要件定義をどのように進めればよいのか、何を決めればよいのか迷っている方向けに、各観点ごとに体系的に整理したガイドブックです。元々は上下巻にする予定は無かったのですが、執筆が間に合わず仕方なく上下巻に分けたという経緯があります。

ちなみに、他の執筆案としては「自動株式売買システムを作ってみた」「ENTJの取扱説明書」などがありました。

その1 執筆

執筆には ReView Starter を利用しました。技術同人誌界隈では結構定番ツールとして紹介されています。技術書を書くということで、やはり時間がかかりました。1ページ書くのに2時間とか3時間とかかかります。

AIである程度草案ができている状態からこんなに時間がかかっているのでAIの無い時代に本は執筆できなかったなと思いました。パソコンに向かってる時だけでなく通勤時間にも書いたり等、とにかく隙間時間を見つけて進めていきました。

モチベーション維持が大変でしたが、そこは一緒に執筆しているサークル仲間であったり、技術本を書いていると周囲の人に言いふらしてお褒めの言葉を定期的にいただいたりして、なんとか維持していきました。

何より、締め切り効果が大事ですね。とにかくサークル参加を申し込むことが大事です。それが無かったら書けません…。

その2 印刷

印刷は「ねこのしっぽ」さんにお願いしました。今回は早割を逃し、通常プランで100部を印刷しました。サイズはB5で約40ページです。値段は28,430円でした。

仕上がりはとても綺麗で満足しています。また予備分として+4部印刷してくれていました。しかし、収益化にあたり印刷代は悩ましいところです。収益化をしっかり考えるのであれば早割を使いたいです。

印刷代を回収しつつ利益を出すことは簡単ではなく、採算ラインに乗せるのはなかなか難しいと感じました。少なくとも、次回は必ず早割を利用できるよう計画的に執筆していこうと思います。

ちなみに、売上は73,200円(600円×122冊)、経費として印刷代で28,430円、手数料は20%なので14,640円、さらにオンライン(紙+電子)や後日の郵送代、当日の持ち物準備等でおよそ4,000円くらいかかっているので、販売利益はおよそ26,000円でした!

その3 当日持っていくもの

今回とても助かったのが、技術書典公式の「完全手ぶらセット」です。今回は無料で利用でき、本当に名前の通り手ぶらで参加…とまではいきませんでしたがかなり充実していました。初参加の方には特におすすめです。

さらに、自分で持っていったもので役に立ったのはこちらです。

  • カッター:現地で届いた段ボール解体に必須
  • ガムテープ:売れ残った本を郵送する際に段ボールに詰めた後に蓋をするために必要
  • ブックカバー(見本用):手に取る人が多い見本の保護に便利

その4 宣伝 ※大事※

無事に執筆が終わったら、宣伝をしましょう。これ、とても大事です。

自分が出した本はまずは知ってもらう必要があります。そして来場される皆さん(およびオンライン購入する皆さん)は事前にどんな技術本が出ているか事前に調べています。せっかく執筆したのですから、1人でも多くの方に手に取ってもらえるよう、宣伝をしましょう!

当日編

その1 設営作業

自分のサークルブースに到着次第、設営作業に入っていきます。初めての設営作業ということで、これがコミケとかでよく聞くやつかーと思いました。

ブースでの設営の様子

段取りとしましては、

  1. 段ボールを開封
  2. 本を並べる
  3. 見本用にブックカバーを装着
  4. 値札を設置
  5. サークル紹介カードの配置

完全手ぶらセットのおかげで机周りの準備は最小限で済みました。開場前に落ち着いて準備ができたのはとてもありがたかったです。

その2 盛り上がり状況

開場と同時にたくさんの参加者が流れ込んでくる…とまではいきませんでしたが、ぼちぼちと人が来ました。

私のブースにも多くの方(体感200名ほど)が訪れ、エンジニアの方と本について説明したり、現場あるあるを聞いたりととにかく会話が弾みました。

私はとにかく、自分の本に書いていないことを伝えることに尽力しました。買ってから後悔というのを防ぐためのすり合わせができるのはオフライン参加ならではだと思います。

何より、自分が書いた本を手渡しで相手に渡す、というのはとても嬉しく感じましたね。オフラインイベントは「読者の顔が見える」という点において本当によいものでした。

当日その3 私の戦利品

私自身もイベントの合間に買い物を楽しみました。プロマネ本やセキュアコーディング本などの技術同人誌を買いました。「買いに来る側」としてもとても楽しい時間でした。

技術書典19での戦利品紹介

読み終わったら、ぜひ感想ポストをしましょう。作者はとても喜びます。

まとめと次回の技術書典に向けた抱負

今回の初参加を振り返ってまとめると、次の3点に集約されます。

  1. とても楽しく、また次回も参加したい
  2. 自分で印刷した本を手渡しできる感覚は最高
  3. 印刷代を考えると収益化はなかなか難しい

私は次回の技術書典20までに「非機能要件定義ガイドブック(下)」の完成を目指していきます。今回の私の経験が、これから技術同人誌に挑戦しようとしている方や技術書典に興味がある方の参考になれば幸いです。

良ければ弊サークルの書籍もチェックしてみてください。それではまた!

「自由研究.exe」

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